スポンサードリンク
皆さんこんにちは。 桃山です!
はじめましての方ははじめまして。
今回は、高校と大学における授業の違いについて書いてみようと思います。
目次
スポンサードリンク
1.時間割
まず、高校と大学では、履修科目が変わってきます。
高校:学校側が原則すべて指定する・空きコマはない
大学:基本的に自分で決める・空きコマがある
高校の場合、履修する科目はほぼ自動的に決められると思います(書道、音楽とかの芸術系なら選べるところは多いですが…)。また、1限から5限にすべての授業が入っていて空きコマはなかったはずです。
一方大学の場合、自分が興味持った科目や、単位を取りやすそうな科目(履修済の友達や先輩にアドバイスしてもらうことが多い)を自分で決めて履修していきます。ただし、すべての科目が自由に履修できるわけではなく、必修科目のように必ず単位をとらなければならない科目や、「xxxの分野から14単位履修」のような様々な卒業要件を満たすように履修をしていかなければなりません。また、自分で講義を選んでいくため、空白となる時間が生まれます。空白の時間は空きコマとなり、自由の時間となります。
基本的に自由に授業を選べるため、授業によっては同じ学年や学部、学科以外にも他学部、他学科の人や、違う学年の人と一緒に授業を受けることもあります。自分の学部学科以外の人の話を聞くのは新鮮さがあっていいかも?
卒業要件は、大学の分厚い学生便覧に書いてあることが多いです。また、履修登録ガイダンスなどで説明されることもあります。あとは友達は先輩の助言を参考にするのもよいでしょう。
スポンサードリンク
2.授業の中心となる場所
授業の中心となる場所も変わってきます。
高校:固定された教室がある
大学:固定された教室はない
高校までは、固定された教室があり、多くの授業が固定された教室内で授業をしていたと思います。授業担当も固定された教室に来てその教室で授業をしていたはずです。
しかし大学になると、固定された教室がなくなるので授業ごとに教室が変わります。履修人数によって小さい教室から大ホールみたいな教室で授業が行われたり、実験科目になると最先端の実験教室で授業を行うこともあります。また、大学になると授業がない時間帯が生まれます。授業がない時間帯は自由なので、自由の時間帯に友達と一緒に図書館で課題をこなしていく、少しだけバイトをする、みたいなこともできちゃいます!
スポンサードリンク
3.誰が授業してるの?
高校と大学では、授業をする人が違います。
高校:教員免許を持った人
大学:教授、助教授、非常勤講師などの研究者…(教員免許がなくてもOK)
高校の先生は、全員教員免許を持っているため、教えることが上手な先生が多い(まれに例外がある)のです。一方大学の授業担当は研究者であるので、教員免許を持っていません。そのため、教えるのがあまり上手ではない先生がいるのが特徴です。(もちろん大学にも教えることが上手な人はいますよ!)
4.遅刻・欠席時の違い
遅刻とか欠席時の対応も高校や大学で異なります。
高校:無断欠席や遅刻は注意されることが多い
大学:無断欠席や遅刻しても基本的に何も言われない ただし自己責任
高校の場合だと、無断で遅刻や欠席をした場合、担当の先生から注意されることが多かったかと思われます。該当する人は少ないかもしれませんが、高校の場合でも授業数の1/3以上欠席してしまうと単位がもらえなくなってしまうため、欠席数が1/3を超えそうな状態になると担当の先生から警告を受ける場合が多いです。
しかし大学の場合は講義を遅刻や欠席した場合でも、基本的に担当の人からは何も言われません。ただし、欠席をして講義内容がわからなくなった場合や欠席数(大学でも基本的に1/3以上欠席はアウト)を超過して単位をもらう資格がなくなった場合でも教授は一切何も言いません。すべて自己責任なのです。
5.授業中の違い
授業中にも高校と大学ではルールが異なります。
高校:居眠りすると注意されることが多い、もちろんスマホやらゲームを授業中にすると怒られる。無断で教室を出るのも禁止。
大学:居眠りしようがゲームしようが何も言われない。途中で講義室を抜けるのもOK。
高校生の場合、居眠りをすると注意する先生が多かったのではないのでしょうか。もちろん授業中にスマホとか使ってると怒られますよね。
一方大学になると居眠りもゲームも何も言われません。講義に飽きたら講義室を出ても何も言われません(たまに例外あり)。ただし、何も言われない代わりに授業がわからなくなって単位が取れなくなっても自己責任となります。これは4と同じですね。
6.成績評価の違い
教科ごとの成績評価の方法も高校と大学では異なります。
高校:原則テストの結果
大学:テストの結果以外も見られる
高校の成績は実技科目を除いてテストの結果だけで決まるケースがほとんどです(まれに平常点あり)。
一方大学の成績はテストの結果以外にもレポート(課題)、出席点(最近は減ってる)、態度点、小テストなど様々な方法で成績が決まります。例えば、
- 小テスト(出せば満点の場合もあり)30点+期末試験70点
- レポート20点+中間試験40点+期末試験40点
- 授業毎の感想20点+期末レポート80点(試験なし)
などのように先生によって全然評価方法が変わってきます。
7.合格点(赤点・欠点以上の点数)・合格率の違い
合格点も高校と大学では異なります。
高校:30点以上・平均点の1/2以上(若干違いがあり) 合格率 95%以上
大学:原則60点以上 合格率 70%未満もあり
高校の場合、赤点のラインは100点満点中30点程度に設定されることや、平均点の1/2未満に設定されている多いです。そのため、ほとんど全員が合格点以上の点数を取ることができ単位がもらえるケースがほとんどです。科目ごとの平均点も60点前後となることが多いです。
しかし大学の場合、なんと合格点は100点満点中60点以上です。59点以下になってしまった場合は容赦なく落単、単位がもらえません。厳しい担当先生の場合だと30%以上が不合格になる科目も中にはあります。(もちろん100%近く合格する科目もあります!)
60点なんてキツすぎ!
高校のテストの平均点63点だったぞ! 無理!
と思う人が多いかもしれません。でも安心してください。高校の成績とは違って、大学の成績はテストの評価以外にもレポートなどの様々な観点から点数が決まることが多いです。(まれにテスト1発勝負の先生もいますが基本的にその手の先生は期末が甘いか理不尽)
例えば、「小テスト30点(提出すれば満点)+期末70点=100点満点」で評価する科目の場合、全部出席して小テストをすべて提出して30点を貰えれば、期末試験で70点満点中30点(100点満点換算で43点)取れれば単位がもらえます。なので、60点以上という条件だからといって鬼畜というわけでは全然ありません!(もちろん真面目にやればの話です)
鬼畜でない証拠に大学の科目平均点は、だいたい80点弱となっています(根拠は私の勘)。なので頑張れば60点以上どころか80点以上も結構簡単に取ることができます!(なお科目差が)
8.教員の点数決定権限
ここも微妙にですが異なります。
高校:同じ学年の同じ科目なら統一の採点基準・統一のテスト問題なので教員が自由に点数を設定する権限がない
大学:同じ科目でも教授が自由に採点基準やテスト問題決めるので教員が自由に点数を決定できる
高校の場合は、たとえクラス間で違う先生が授業をしていても期末試験は先生に関わらず同じ問題となり、採点基準も先生達で会議などを行い統一する場合がほとんどです。
一方大学の場合は、授業担当が異なる場合は配点も変わるし、期末試験の問題も変わってきます。同じ科目でも、N先生の期末テストがものすごく簡単で平均点87点、S先生の期末テストはものすごく鬼畜な問題で平均点が73点ということも結構おこります。また、採点基準も先生の裁量に任されるので、N先生では90点の答案がS先生では80点、みたいなこともよく起こります。このように教授間の差があった場合でも基本的に無視されます。
ちなみに大学の期末試験の答案は基本的に返されません。点数のみ通知される場合がほとんどです。
9.評定について
高校:1〜5の範囲で評定を出し、その平均評定で比較
大学:0〜4の範囲でGPを出し、その平均(GPA)で比較
高校では、各科目で成績を5段階に分けます。欠点(赤点)を1、最高評価を5としその合計を科目数で割ったものが評定平均となります。
一方大学では、各科目で成績を5段階に分けます(まれに5段階以上の学校あり)。欠点(59点以下)を0、最高評価を4としたものをGP(評定)とし、単位数でかけたものの合計を単位数で割ったものがGPAとなります。
評定の学生平均もGPAの学生平均も各高校、各大学学部学科によってかなり差が生まれるので一概に比較することができませんが、大学で勉強をがんばりたいっていう人はGPA3.00以上をとりあえずの目標にしてみるといいでしょう!
GPAについてはまたいつかまとめようと思います。
10.外国語について
高校:学ぶのはほぼ全員英語
大学:英語以外に第2外国語を学ぶ
高校ではほぼ全員が外国語として英語を学びます。センター試験でも英語は課されますよね。
大学になると、英語の授業はもちろんあるのですが、他に第2外国語というものを履修することになります。第2外国語には、ドイツ語・フランス語・中国語 などなど様々な言語があり、その中で気になった言語を1つ(2つのところもある)履修し、実際に習得していきます。
11.留年率
高校にの留年率と大学の留年率はかなり異なります。大学の留年率については、以下のブログを参考にさせていただきました。
国立大学全体の平均留年率は12.8%、東京外国語大学を除くと12.4%でした。
高校:1%以下の場合がほとんど
大学:10%〜20%の大学が多め・20%を超える大学もあり
高校の場合では、ほぼすべての科目が合格率95%以上で、さらに不合格でも救済されることもそれなりにあるため、留年することはほとんどありません。僕が通っていた高校でも留年した人は900人中2人しかいませんでした。
一方大学の場合は、科目あたりの合格率が70%程度のものも登場してきたりするため、単位を落とす人が増えてしまいます。高校までは成績がトップだったにも関わらず、大学の授業のやり方および教員に慣れることができずに留年してしまった人もいます。また大学によっては学年末に規定の単位数を満たしていない人は留年するみたいな制度があるため、留年する人は高校よりも多くなります。1回留年している人は普通に結構いますし、2年生で2回留年している人、4年生で3回留年している人もたまにいたりします。
12.高校と大学の「勉強」の違い
高校と大学では勉強の意味が少し変わってきます。
高校:正解のある問いに対して、正解を自力で導き出せるようにする
大学:自分で問題を見つけ、正解のない問題に対して解答を導いていく
高校の場合では、授業は教科書に沿って行われ、教科書の練習問題などで正解のある問いを自力で導き出せるようにします。そして、期末テストで理解度を確認し、間違えたところを再確認したことが多かったはずです。
しかし、大学の場合には、最初は「教科書に沿って行われる授業」が多いですが、学年が進むにつれて、「自分で様々な予測(仮説といいます)をして実験を行い、データを入手し、そのデータから自分が立てた仮説が正しいかどうかを確かめる」ようなことや、「少人数のグループを組み、グループ内で討論したり文献などを調べ、その結果を発表する」ような、高校までにはなかったような科目が出てきます。
また、期末試験の問題も単なる4択問題や穴埋めではなく、「xxxについて自由に論じよ」のような正解がないような論述式問題が出されることもあります。そのため、高校までとは少し勉強方法に違いが出てくると思われます。
さいごに
以上、12の違いでした。
上記以外にも高校と大学で異なるところはあるかもしれません。私が大学で大事だとおもっていることは、自分から積極的に学びに行くというところです。大学では「勉強しろよ!」と強制されることが少なくなるため、勉強しなくなる人もそれなりにいます。勉強するのもしないのも自分次第ですが、せっかく大学に来たなら自分が興味を持っている分野について少し調べてみたらいいかもしれません。大学の研究室、自分では絶対に買えないような最新鋭の実験機材、実験室とかありますよ。
関連広告・スポンサードリンク